株式会社セガ -【SEGA CORPORATION】

SENIOR EMPLOYEE

先輩社員インタビュー

サウンド コンシューマ
サウンド
吉田

ゲームに音楽で彩りを添え、感動体験を届けたい

入社以来、『龍が如く』シリーズの楽曲・効果音・ボイスデータの制作し、ゲームに実装する業務を担当しています。実際にゲームをプレイして正しく音が再生されているか確認したり、音量調整を行なったり、外部スタジオで楽器収録のディレクション・マスタリング等の作業を行うこともあれば、ワールドワイド発売のタイトルでは多言語対応も行います。

壮大でドラマティックなストーリー、協力しながら様々な試練を乗り越えていく魅力的なキャラクターとの冒険、そんな非日常体験ができるゲームが子供の頃から大好きでした。自分の人生で大切なことはゲームで学んできたと言っても過言ではありません(笑) そんな日々を送る中で、音楽や音を通じてゲームに彩りや魅力を添えられるサウンドクリエイターという職種に興味が湧き、大学では楽曲制作、サウンドデザイン、プログラミング等、サウンドに関する知識を幅広く学びました。当時、セガはサウンドの新卒募集を行っていなかったのでアルバイトとして入社し、『龍が如く』シリーズに携わる中でサウンドクリエイターとして経験値を上げていきました。

『龍が如く』シリーズでは、楽曲制作を統括するミュージックディレクターが楽曲全体の方針を定め、それに沿って私たちコンポーザーが各々制作に取り組みます。

登場キャラクターやムービーシーンの多い『龍が如く』では、膨大な楽曲が必要になってきます。コンセプトに沿って各コンポーザーがアイデアを提案し、OKが出れば詳細を詰めていきます。社内の関係各所と情報共有しながら、ゲーム制作現場、そしてユーザーからどういう楽曲が望まれているか調査、研究して制作を進めていきます。制作過程で「重要なシーンで再生する曲だから楽器収録をしたい」「内部で対応できないから外部で効果音を録りたい」となることもあるのですが、「クオリティが上がるならやってみよう!」と自由にチャレンジさせてくれる風土もあります。

全体のバランスを考慮したサウンドで驚きや楽しみを提案したい

制作に入る前にまずシナリオや仕様を読み込み、ゲームもプレイするようにしています。実際にゲームをプレイすることで、ステージ、キャラクター、繰り出す技等から、どうサウンドで彩りを添えてユーザーに感動体験を届けられるか、イメージを固めることができるからです。また、『龍が如く』はシリーズ作品なので、過去作を踏襲しつつもいつもとは違う驚きや新たな楽しみを入れて、ユーザーの皆様に楽しんでいただけるよう意識しています。

もうひとつこだわっていることは、全体のバランスです。絵の通りに、楽曲、効果音、ボイス、全て鳴らしてしまうと情報過多になってしまい、どれが必要な情報なのか分からなくなってしまいます。俯瞰して引き算するバランス感覚、何を伝えたいのか自分の考えをまとめてそれを音に落とし込む能力がサウンドには求められます。
言うのは簡単ですが実際はいつも迷いながら制作を進めており、発売後ユーザーの皆様から「このシーンにこの楽曲がすごく合っていた!」「この音だからこそ感動が際立った」などポジティブなお声をいただけるととても嬉しく、この仕事の醍醐味だと思っています。

子育てをしながらキャリアアップできる環境がある

若い頃は手探りで無我夢中に取り組んできましたが、10年経った今、作品の意図やイメージを掴んでサウンドで表現する速さ・質が高くなったと感じています。今は基本在宅勤務で1歳と5歳の子どもを育てつつ業務を行なっているのですが、時短勤務だからこそメリハリをつけ、短い時間に集中してアウトプットできているのではと思います。サウンドチームで初めて産休育休を取得し復帰したのは『龍が如く』シリーズミュージックディレクターの青木千紘ですが、成果を出せばキャリアアップできるというモデルが身近にいることも心の支えになっています。

これまで楽曲制作をメインに担当してきましたが、さらにユーザーに向けてクオリティの高いサウンドを提供できるよう、後輩にも自分が経験してきたことを伝えていきたいと考えています。セガでは『ソニック』や『ぷよぷよ』など様々なプロジェクトチームがあり、サウンド内はもちろん、他職種と気軽にコミュニケーションを取れるので、日々刺激を受け、新しい技術を学べる機会も多いと感じています。有給休暇以外の休暇も充実していて女性が子育てしながらやりがいを持って仕事を続けられる環境があります。サウンド周りの細かな作業にも興味があり、ユーザーに届けるまで責任を持って最後まで関わりたいという方にぜひ加わってほしいですね。

SCHEDULE

9:00 始業。メールチェック、スケジュールの確認。

10:00 作業開始。サウンド制作、実装を行う。

12:30 昼休憩。

13:30 サウンドセクション内での定例会議で各自の業務の進捗情報を確認し、情報交換する。

14:30 作業再開。

16:00 終業。保育園に子どもたちを迎えに行く。子どもと一緒に幼児番組を観たり、ゲームをしたりして楽曲制作のヒントを得ることも。