株式会社セガ 代表取締役社長COO 杉野 行雄Yukio Sugino
世界30億人のゲーマーに刺さるコンテンツとサービスの創造者たれ
私たちは、「感動体験を創造し続ける」というミッションの下、60年を超える歴史とグローバルでの抜群の知名度を武器に、世界中のお客様に向けて多種多様なエンタテイメントコンテンツを届けています。
セガの代表的な作品である『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズでは、ゲームはもちろん、大ヒットとなったハリウッド映画化、Netflixでの新作アニメ配信、マーチャンダイジングの展開などメディアミックス展開を加速し、世界中での人気を確固たるものとしています。また、『龍が如く』シリーズや『ペルソナ』シリーズをはじめとしたコンテンツの数々も、日本国内のみならず、日本のポップカルチャーを愛する世界中のファンの皆さまに受け入れられ、昨今、セールスを伸ばし続けています。セガは、そのIPが持つ世界観を崩すことなく、それを忠実かつ的確な形で、グローバル市場に伝えて行くという信念を大切にしています。世界中のファンの皆さまに受け入れていただけるように、きめ細かく丁寧なローカライズを施して行くことで、長い時間をかけてファンの皆さまの支援を獲得して来た結果であり、私たちがグローバル市場に更なる挑戦をするにあたって、大きな強みの一つとなっています。さらに『Total War』シリーズや『Football Manager』シリーズといった海外スタジオで開発されているコンテンツも人気を博しており、豊富なタイトルラインナップの一角を担っています。
国内アーケードゲーム市場では、高いクオリティが評価されているプライズ、マーチャンダイズ事業が拡大する中で、人気を牽引する『UFOキャッチャー』シリーズも好評を博しております。日本コンテンツのグローバル市場での更なる拡大が期待される中で、IP展開の出口としても大きなポテンシャルを秘めています。
進化するテクノロジーと拡大するグローバルゲーム市場
近年のゲーム市場環境の移り変わりは非常に早く、引き続き大きな成長が見込まれています。グローバルで一気に加速したDXにより、ゲームプレイヤーだけでなく配信者や視聴者等のゲームへの関与の仕方もますます多様化し、ゲーム市場を取り巻くエコシステムが拡がりを見せています。ゲーム市場はいまや世界で30億人にのぼる巨大マーケットに成長しました。今後はクラウド、XR、WEB3やメタバースといったテクノロジーやサービスの進化が後押しし、更にコンテンツの幅も広がっていくことが確実です。そのような劇的な変化の中で、セガが持つ歴史と長く愛される豊富なIPの強みを生かし、テクノロジーやサービスと融合した、新たなグローバルコンテンツの創出をしていくことへの挑戦が求められています。

失敗を恐れず挑戦をし続け、エンタテイメントコンテンツを通じて感動体験を届けたい
私たちはこれまで、時代を象徴する数々のエンタテインメントコンテンツを創出してきました。失敗を恐れることなく、ユーザーが求めるものに対し真摯に向き合い、自分たちが面白いと思うものをとことん追求していく。勿論、時には思い通りにいかないこともありますが、失敗を恐れずチャレンジをする風土が社内には根づいています。私たちは、いまある人気コンテンツをさらに多面的に展開するとともに新しいIPの創出にも挑戦し、グループの総合力をフルに活用したアプローチを通じて、新たな感動体験の創造を目指していきます。
また、感動体験を創造し続けるために、セガサミーグループとして、人に、社会に、地球に寄り添い、ESG(環境・社会・ガバナンス)についても誠実に取り組む「サステナビリティビジョン」を2022年に発表しました。豊かな社会の実現と文化の創造に貢献していくために、サステナビリティを意識した経営を行い、持続的な企業価値向上に取り組んでいきます。
「世界30億人のゲーマーに刺さるコンテンツとサービスの創造者たれ」という私たちのありたい姿に共感いただける方は、是非、その若々しいフレッシュな感性で、失敗を恐れずに挑戦して欲しいと願っています。