自分の提案で商品化が決定し、製造まで動き出すダイナミズムがある
海外市場向けにキャラクターグッズやプライズ(※)を企画・販売するMD(マーチャンダイジング)業務を担当しています。私が所属するMD本部は、プライズの企画・開発から生産管理・プロモーション・販売までを一気通貫で手がけています。その傘下にMD市場開発部がありMD本部のリソースを活用した新規ビジネスの創出を行っております。私は中国、香港、韓国、台湾、東南アジア市場の営業担当として、現地で何が流行っているか市場調査し、その結果を受けて本部内の他部門と連携し、どの時期にどんな商品を出すか検討して版権元と交渉し、サンプル、カタログを制作し発売に繋げます。
※『UFOキャッチャー』をはじめとしたクレーンゲーム専用の景品のこと
出来上がったカタログとサンプルを使用して展示会や玩具イベントへの出展、販売代理店への営業活動を通じて受注、販売を行う流れです。海外向けには、国内市場向けのプライズアイテムをそのまま販売することもありますが、一年先のクリスマス、バレンタイン商戦を見据えて、デザインや仕様を変えたオリジナル商品を企画・製作することが多いですね。
コロナ禍の巣ごもり需要の後押しもあって、日本のアニメや漫画はいまや世界中で大人気。アニメや漫画で忘れられないシーンや瞬間がある方も多いと思います。商品化に際しては、そういった場面をどう商品に反映させ、手に取る人に共感してもらえるようにするか、お客様のニーズを汲み取り、商品化に関わる多くの部署と連携しながら細部までこだわることを意識しています。
語学力と交渉力を武器に海外ビジネスに挑む
私は台湾出身で、台湾の大学を卒業後に数年間タイで勤務した後に来日。子どもの頃から日本のアニメや漫画、ゲームに慣れ親しんでいたため、セガはグローバルマーケットで幅広くエンタテイメント事業を手がけ、日本固有のアニメやゲームを通じて夢や感動を提供しているイメージがありました。日本語、中国語、英語、タイ語、台湾語の5言語を話せることとこれまでの海外経験で培った交渉力で、セガの海外ビジネスに貢献できると考えました。
入社してみて、セガは先輩や上司との距離が近くて職場の風通しがよく、若手も積極的に提案でき、新しいことに挑戦する機会が多いことに驚きました。社内に才能あるメンバーがたくさんいて、他部門と連携して協力しあえる柔軟性があるからこそ、世界中に感動をもたらすゲームや商品が次々と生み出せるのではないかと思います。
人気IPを発掘して提案につなげる面白さ
エンタテイメント業界で働くのは初めてでしたが、いまでは日本の漫画やアニメにすっかり詳しくなりました。漫画やアニメをチェックするのはもはや生活の一部です。中国でも初音ミクや『呪術廻戦』『推しの子』『葬送のフリーレン』などは大人気。自分でこれから人気が出そうなIPを発掘していち早く製品化し、原作の魅力をお客様に紹介して高い再現度で市場のニーズに応えられるのがこの仕事の面白いところです。自分一人ではなく、常にチームで協力して仕事をしているので、海外のお客様からよい評判を聞いたら必ず社内の企画・開発にフィードバックして、みんなで分かち合います。評判がよく売上もよいと、チームとしての成功に感じられてとてもうれしいです。
自分がそうだったように、海外の人は日本にある特殊な文化にとても興味を持っています。MD事業は、セガの中でも比較的新しく、伸びしろの多い事業です。未開拓の市場も多いので、いま担当しているエリア以外の国・地域の展示会への出展や、現地の販売店の視察も必要だと思っています。新たな市場を開拓し、魅力的な製品を生み出せるようにこれからも挑戦していきたいですね。
9:00 出社 メールをチェック。一日のスケジュールを確認する。
10:00 課のメンバーと一週間のタスク、役割分担を決定。
11:00 海外チームの定例会 社内外の取引先の情報を共有。
12:30 チームメンバーか同僚と社員食堂で昼食。
13:30 オフィス内の集中作業用個室ブースでイベント提案用の資料や見積書、通関書類の作成。
15:30 販促イベントに提案する商品関係の供託、画像の監修の進捗状況を確認する。
16:30 部内の定例会でタスクの進捗を確認。
18:00 メールの確認、返信を行う。
19:30 終業。同僚との飲み会に参加することもあれば、ジムに行くことも。
STAFF INTERVIEWS